外信コラム

ソウルからヨボセヨ 15分で「海兵隊ヘア」

 幼いころから散髪が嫌いで、髪を切るときは3カ月半に1度、短時間でバッサリやることにしている。ソウルで行きつけの理髪店では、「髪をああして、こうして」と説明するのが面倒なこともあり、「韓国海兵隊刈りにしてほしい」と頼む。

 GIカットの一つの短髪で、筆者が勝手に名付けたヘアスタイルなのだが、韓国ではこの「海兵隊」が男らしく、格好いい。最も厳しい訓練に耐え、度胸も座っている男。韓国で「海軍海兵隊出身」というと、ヤクザもびびる怖いお兄さんのイメージさえある。

 当方が外国人でもあり、海兵隊刈りを頼むと、理髪店のおっちゃんは面白がり、「格好よく切ってやる」と意気に感じて刈り上げてくれる。「実は俺、海兵隊出身者なのだ」と自慢もされる。どう見ても強そうでなく、人が良く気の弱そうな顔つきで、海兵隊らしくない。真偽はともかく、おっちゃんの怪しげな海兵隊OB伝に聞き入っていると、散髪の時間があっという間に過ぎている。

 日本で駅横にある千円散髪店のようなもので、散髪時間は15分。代金はシャンプーなしで日本円なら350円ほど。早くて安く、腕もいい。ソウル在住の日本人にも紹介しているのだが、悲しいかな、なぜか皆、敬遠している。(名村隆寛)

会員限定記事会員サービス詳細