中国軍、空自行事の招待を無視 日中軍事交流に限界

 10月下旬に行われた航空自衛隊創設60周年を記念した空軍参謀長招聘(しょうへい)行事(ACDJ)に、中国空軍が空自の招待を無視して欠席していたことが3日、分かった。自衛隊と中国軍は政治レベルの対話ムードを反映して交流・対話が徐々に増えているが、全面解禁とはなっていないようだ。

 ACDJは、各国の空軍参謀長クラスを招き、10月24日にシンポジウム、26日は航空観閲式の視察などを行ったプログラム。米国、オーストラリアなど7カ国が参加した。

 空自は当初、招待国として11カ国を計画。ウクライナ情勢をめぐり制裁措置をとっているロシアと、5月に軍事クーデターが起きたタイは招待を見送った。招待状を送った韓国からは空軍トップがスケジュールの都合で参加できないとする返事が来たが、中国空軍はなしのつぶてで、そのまま欠席した。中国空軍は10年前の50周年記念行事には参加していたという。

 5月に中国軍機が東シナ海の公海上で自衛隊機に異常接近するなど、日中軍事関係は緊張関係が続いているが、9月中旬に米国で開かれたシンポジウム会場で海上自衛隊トップの河野克俊海上幕僚長(現統合幕僚長)と中国海軍トップ・呉勝利司令官との立ち話が実現した。6日からの陸上自衛隊の交流プログラムには中国陸軍が3年ぶりに参加する。

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