現役学生は「迷惑です」
平成21年の事件当時、あるサークル関係者は「株をやると一日中パソコンを見ていないといけない。人に会う機会がなくなる」とも語った。今回、在宅起訴された2人も外部との関係を断ち、ひっそりと株取引を続けていたのだろうか。
前回の事件で有罪となったOBの知人女性は、今回在宅起訴された有江被告らについて「名前は聞いたことがある」としつつ、「どういう人たちか覚えていない。今はどこで何をやっているか、まったく分からない」と話した。
早大には複数の投資サークルがある。別の公認サークル「Forward(フォワード)」は、有江被告らの関係先へ監視委の強制調査が入った今年5月、公式ホームページに「早大投資サークルOBによる株価操縦の報道に関して」というタイトルの文章を掲載した。
「(被告らは)当サークルのOBではなく、また関係も全くないことをこの場でお伝え申し上げます」
同サークルに所属する現役男子学生は「投資サークルで犯罪行為をしているかのような印象を持たれてしまうので迷惑です」と言葉少なに語った。ある証券関係者は「圧倒的大多数のデイトレーダーは善良な市民。むしろ操縦された株価に釣られて損を出している被害者とも言える」と指摘した。