草から生まれた知恵 秩父伝統「スカリ編み展」 埼玉

 秩父地方でイワスゲと呼ばれる草を編んで作ったバッグなどを紹介する「スカリ編み展」が、川越市仲町のギャラリー「蔵乃茶屋かくれんぼ」で13日まで行われている。

 スカリとは、秩父地方に伝わる山仕事の際の道具や弁当箱などを入れる背負い袋。秋にイワスゲ(和名カンスゲ)の細長い新芽を摘み取って湯浸し、乾燥、葉を割いて縄にし、編んでいく。編み目が太いため通気性があり、丈夫で雨にも強いとされている。

 スカリ編み展ではリュックサックや手提げバッグ、ポシェット、のれん、小物まで約20点を出品。染めていない草の持つ柔らかい色彩と手触りが人気だ。イワスゲの鉢植えや乾燥させた素材も展示している。

 主催した秩父市の井上芳子さん(65)は「草からスカリを生み出した昔の人の知恵はすごい。色は畳表と同じで、作ったときの緑色から何年かたつと薄い茶色に変わっていくのも面白い」と話している。入場無料。展示即売。問い合わせは、かくれんぼ(電)049・222・2794。

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