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アニメファンがパルコ静岡店救う!? 今月21日に専門店オープン

 若者のファッション文化の発信地として発展してきたパルコ静岡店が今月、これまでのイメージと違った客層の取り込みを図る。同店6階に21日、アニメ関連商品専門店「アニメイト」が開店。パルコは渋谷店(東京都渋谷区)や池袋店(同豊島区)でもインターネットやアニメを好む層向けの出店などを行っており、静岡店でのアニメ専門店出店もこの一環だが、背景には競合店が多い静岡駅周辺の百貨店事情もあるようだ。

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 パルコ静岡店によると、21日にオープンするアニメイトは国内最大級のアニメ・キャラグッズの専門店で、オープン後には、人気アニメの主題歌を歌う歌手や声優のライブやトークショーなどを屋上で開催する。パルコ静岡店では、今年からテナントの店員がブログで紹介した商品をネットで購入できるサービスを始めるなど、生まれた頃からネットに親しんできた層「デジタルネーティブ」をターゲットにした取り組みに力を入れている。

 こうしたアニメやネット好きな層向けの取り組みは、パルコの旗艦店で昭和40年代から若者文化の担い手だった渋谷や池袋店でもすでに実施。渋谷店6階には、ゲームやアニメのキャラクターやモデルガンのショップなどが並ぶ「シブポップ」というフロアが平成24年9月にオープン。25年9月までの1年間の同フロアの売上高は、男性向けファッションフロアだった前年同期に比べ、23%増加したという。また、池袋店には動画配信サイト「ニコニコ動画」の動画配信ができるスタジオなどがオープン、アニメやオタク文化で町おこしを図る豊島区の方針とも合致し、来客数は2割ほど増加したという。

 ゲームやアニメ、ネットというサブカルチャーやデジタルネーティブをターゲットにする方向性には、パルコ社内でも「これまでのファッション中心という文化と相いれないのでは」など異論もあったという。しかし、百貨店業界に詳しい船井総合研究所の岩崎剛幸・上席コンサルタントは「これまで若者に新しい文化を提供してきたパルコの今後の生き方として、違和感はない」と評価。また、「デジタルネーティブという新しい客層を取り込むことで、同じJ・フロントリテイリング傘下の松坂屋と差別化を図る狙いもある」と指摘する。実際、パルコ静岡店の関係者も「新静岡セノバや静岡109など客層がかぶる店も多く、ファッションだけでは厳しい」と話しており、競合店に勝ち抜くためにも、ファッションからサブカルチャーという流れは必然のようだ。(大坪玲央)