【衝撃事件の核心】真面目・元電通マンを「1億円横領犯」に転落させた「ギャンブル依存症」という深刻な病気(2/4ページ) - 産経ニュース

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衝撃事件の核心

真面目・元電通マンを「1億円横領犯」に転落させた「ギャンブル依存症」という深刻な病気

 行方をくらませていた小口被告は9月中旬になって、警視庁本富士署に出頭。財団の通帳を盗んだとして窃盗容疑で逮捕された後、10月5日に業務上横領容疑で再逮捕された。小口被告は捜査2課の調べに対し、「間違いない」と容疑を認めている。

 今年3月に会社に忍び込んだのは、直前に財団理事から「所管官庁の内閣府の検査があるから書類を整理しておくように」と指示されたため、不正の発覚を遅らせようとした工作だったという。捜査関係者によると、横領した金はほぼ底をついていたといい、逃走資金がなくなったことから、出頭したとみられる。

小口で引き出し、競馬用口座に入金

 小口被告が勤めていた吉田秀雄記念事業財団は昭和40年、仕事に対する心構えを説いた「鬼十則」を編み出すなど電通の発展に尽力した4代目社長、吉田秀雄氏の遺志などを継承するために設立され、広告に関する研究への助成事業などを行っている。

 電通社員だった小口被告は平成13年に財団に出向。23年に定年退職したが、その後、正式な財団職員となり事務局次長を務めていた。財団関係者によると、小口被告は口数は少ないが仕事をきちんとやる真面目な職員。職場の人間と積極的に付き合うことはなく、仕事が終わるとすぐに帰宅することが多かったという。「競馬好きだったなんて逮捕後の報道で初めて知った」と、この関係者は驚きを隠せない。職場で競馬の話をすることは一切なかったからだ。