次期衆院選

政権内でにわかに強まる「年内解散論」 消費税先送りで一気に反転攻勢も

 民主党の海江田万里代表は27日の記者会見で、首相が衆院解散を断行する可能性について「おやりになるならおやりください」と述べ、受けて立つ姿勢をみせた。政権内に「政治とカネ」の問題が続出している今が好機との判断があるようだが、与党側は野党の選挙協力態勢が整っていないこともあり、海江田氏の発言は「空威張りだ」(自民党中堅)と冷ややかにみている。

 解散を躊(ちゅう)躇(ちょ)させる要因もないわけではない。

 自民党の勢力が現在の294から減らし、公明党と合わせた獲得議席は、衆院での再議決や憲法改正の発議に必要な3分の2以上が困難になる可能性が高い。一票の格差をめぐり「違憲状態」解消に向け、衆院選挙制度調査会で議論している真っ最中という事情もある。

 「内閣改造をするほど首相の権力は下がり、解散をするほど上がる」

 佐藤栄作元首相のこの言葉を、安倍首相も知っているはずだ。(沢田大典)

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