三重県の現役海女761人に 減少くっきり - 産経ニュース

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三重県の現役海女761人に 減少くっきり

 三重県鳥羽市の「海の博物館」は県内で活動している現役海女の人数が761人との調査結果を発表した。平成23年の前回調査に比べて212人減少した。県内の海女は全国最多だが、減少傾向がくっきりと示された。全国の海女らが集まりユネスコの無形文化遺産登録を目指し25、26日に志摩市磯部町の磯部生涯学習センターなどで開かれる「海女サミット2014in志摩」では後継者問題も討議される。

 調査は今年6~10月、漁業権を持ち素潜り漁で生計を立てる海女の人数を把握するため、海女が所属する鳥羽、志摩両市の漁協にアンケートを取るなどして実施した。海女の平均年齢は鳥羽市が65・0歳、志摩市が65・9歳。20代は4人、30代は17人しかいなかった。

 石原義剛館長は「4年前に比べ21・8%もの大幅減だ。海女の収入を増やすことが海女文化を維持していくために重要だ」と話している。博物館の調査で、県内の海女は昭和47年に4124人いたが、それ以降は減少の一途をたどっている。

 県によると、国内では宮城や静岡、和歌山、石川などを含め17県で海女は約1850人だが、高齢化などで後継者不足が全国的に問題化。県は海女漁の振興を図るため、アワビの稚貝を放流するなどしている。

 こうした現状にサミットでは25日午後2時半からセンターで「海女の現状と後継者」と題し石原館長が報告会を開くほか、海女らを含め8人が「海女の後継者をつくるために」と題したパネルディスカッションを開く。午後5時40分から合歓の郷ホテル&リゾートで海女さん全員と鈴木英敬知事らが座談会を開き現状や今後について情報を交換する。

 ホテルでは26日午前9時40分から、海女小説「いそぶえ」の作者、谷村志穂さんが「海女さん賛歌」と題し記念講演。10時半からはベテランと若い海女ら約25人がトークショーを開き、最後に遺産登録を目指したアピールを採択する。

 開会に先立ちサミットに参加する安倍昭恵・総理大臣夫人が25日午後1時半から海女約40人と志摩市大王町の須場の浜で、アワビの稚貝約1万個を放流する。

 サミットには韓国の4人を含め海女約100人と関係者約80人が参加する。