若い女性に広がるオートバイ、リターンライダーも影響

若い女性に広がるオートバイ、リターンライダーも影響
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 危険なイメージが強かったオートバイが近年、若い女性に見直されている。10代女性の普通二輪免許取得者数は10年前と比べて1・2倍に増加した。全国で安全運転講習が開かれるなど、事故を起こさないための取り組みも広がっている。(加納裕子)

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 ◆スクール盛況

 秋晴れの10月、神戸市中央区の自動車運転コースに、オートバイにまたがった女性10人が並んだ。ヤマハ発動機販売(東京都大田区)が開催した女性ライダー向けのスクール。女性たちはインストラクターに続き、S字や直線のコースを周回していく。

 「小学1年の時からモトクロスの競技をしていて、街でも乗りたくて最近免許を取りました」と大阪府門真市の高校2年、本田七海さん(17)。オートバイに乗っている40代の父親の影響が大きいという。

 10年ほど前に免許を取ったという神戸市須磨区の薬剤師、左近允(さこんじゅう)絢子さん(33)は「乗り始めて世界が広がりました」と目を輝かせる。ツーリングで知り合った男性と結婚。出産してからも長く乗り続けるため、運転技能を高めたいとスクールに参加した。

 ヤマハ発動機のオートバイの国内販売を手がけるヤマハ発動機販売は昨年度、初めて女性ライダー向けのスクールを開催。好評だったため今年度は開催日数を増やした。同社西日本営業所の山口朋章さん(37)は「事故なく楽しく乗り続けてほしい」という。

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