劇場型半島

「正恩」に会えず、最大理解者の後ろ盾機関も風前の灯火で「朝鮮総連」危機

 日朝関係者らによると、平壌に降り立った許氏一行に対しては「国賓級」の歓待が行われた。9月6日には大々的な歓迎会が催され、「金第1書記の指示で設けられた」と説明された。宿泊には、海外の首脳が泊まる迎賓館「百花園招待所」が充てられたという。

 許氏は国家元首級の金永南(ヨンナム)最高人民会議常任委員長らと会談。同月25日には国会に相当する最高人民会議にも出席した。だが、議場に金第1書記の姿はなかった。

 訪朝の最大の目的は、金第1書記と面談し、朝鮮総連の今後の運営方針や指導部人事について最高指導者からのお墨付きを得ることにあったとされる。しかし、滞在期間が金第1書記が全く公の場に姿を見せなかった時期と重なった。当初、9月27日までだった滞在予定を延長したが、結局、面会できなかったという。

出資求める北からの手紙

 「朝日関係が好転しており、事業をやりたいので仕送りの3年分をまとめて送ってもらえないか」

 拉致被害者らの調査で合意した5月の日朝協議以降、北朝鮮国内に親戚のいる在日朝鮮人のもとに親戚からこんな内容の手紙が送られるようになった。