交通事故死男児のヒマワリの種引き継ぎ…京都府警「絆プロジェクト」始動

 平成23年11月に木津川市で交通事故で死亡した男児が育てていたヒマワリを府内全署などで育て、交通事故防止のシンボルにしようという府警の「ひまわりの絆プロジェクト」が始動し、ヒマワリの種が、田辺署に引き継がれた。

 事故で亡くなったのは東陽大(はると)ちゃん=当時(4)。陽大ちゃんは事故前、幼稚園で育てていたヒマワリの種を自宅に持ち帰っており、当時、木津署で事故を担当した沢井純警部補(35)=現亀岡署=が、両親の圭一さん(39)と和恵さん(36)から種を託されていた。

 沢井警部補がまいた種は今年の夏、亀岡署の花壇で大輪を咲かせた。府警はこのヒマワリから採れた種を順次府内全署に配って、交通事故撲滅を訴える同プロジェクトを企画。来年、陽大ちゃんの誕生日の5月18日に全署で一斉に種をまいてヒマワリを咲かせ、再来年には全国の警察にも広げる計画で、田辺署には府警の津田隆好警務部長から同署の三津田孝秀署長に20粒の種が手渡された。

 その際には、両親が亡くなった陽大ちゃんに宛てた手紙を朗読。「沢山の人を動かし、沢山のヒマワリを咲かせることができるハルちゃんは、パパとママの自慢の子供だよ」と読み上げられ、集まった署員らが思いを新たにしていた。

 三津田署長は「来年の夏には大きなヒマワリを咲かせて命の大切さを訴え、交通事故防止の機運を高めたい」と話していた。(中村宏二)

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