任期満了に伴う浦安市長選が19日、告示され、いずれも無所属で、5選を目指す現職の松崎秀樹氏(64)=自民、公明、みんな推薦=と、前市議で保育園長の折本ひとみ氏(56)、市民団体代表の巌(いわお)洋輔氏(28)の3人が立候補を届け出た。
投票は26日に行われ、即日開票される。18日現在の選挙人名簿登録者数は12万7572人。前回の市長選では4人が立候補。松崎氏が次点の折本氏に競り勝った。
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≪上から届け出順≫
□松崎秀樹(64)=無現〔4〕【自】【公】【み】
市長(県議・衆院議員秘書)明大院
◆復興成し遂げたい
松崎氏は午前10時から同市北栄の選挙事務所裏の駐車場で出陣式。自民、公明、みんなの国会議員や市会議員に加え、近隣の市長ら約600人が集まった。
「国とのパイプを生かして東日本大震災による被災地の復旧・復興をなんとしても成し遂げたい。2年間で工事を完了させる。強い財政力で行政サービスを進め、すべての危機管理対策を見直していく。5期目に挑戦させてほしい」と力強く表明した。
また、「政策が命だ。政策だけで勝負していく。街頭やミニ集会で支持を求める。全国から『うらやま市』といわれる街をみんなでつくっていこう」と訴えた。支持者とともに「ガンバロー」と拳(こぶし)を突き上げ、選挙カーに乗り込んだ。
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□折本ひとみ(56)=無新
保育園長(市議)日本女大文
◆しがらみない市政を
折本氏は午前9時半からJR新浦安駅前ロータリーで支持者約30人の前に立った。まずは支援する市議6人が、それぞれ現市政を「独断に満ちた市民不在の市政」と強く批判した。
最後にマイクを握った折本氏は「市民の声に押され3回目の市長選立候補を決めた」と説明し、「子供たちのためにも金権にまみれた浦安ではいけない。議会を軽視し、市民の声を聞かない市政が続いている。震災モニュメントも市民の声を無視して作られた。一部社会福祉法人との癒着もある」と指摘した。
「長期政権をやめさせなければいけない。しがらみのない市政を実現し、日本一住みやすい浦安にする」と大きく手をあげて訴え、遊説に出発した。
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□巌洋輔(28)=無新
市民団体代表(飲食店経営)専門学校
◆観光開発や起業支援
巌氏は午前11時から、東京メトロ浦安駅前で第一声を兼ねた街頭演説を行った。最初の演説を浦安発展の基礎となった旧市街であるこの場所で行うことを選んだとし、「コミュニティーや防災のため、公園などの施設をここに作る」と述べた。
「40年前に先人が漁業権を放棄し、テーマパークを誘致したことで、浦安は発展した。『明るい浦安』を継続させるため、まだ選挙権のない若者の気持ちも考えて投票してほしい」と呼びかけるとともに、臨海部に魚市場を移設することによる漁業の歴史・自然を生かした観光開発や、豊かな市財政を若者の起業や再チャレンジの支援に使うことなど、30~40年後を見据えた政策を提案して支持を訴えた。