食品ロス削減へ 埼玉県秘策を伝授

 家庭や外食での食べ残しを減らすため、県は「食べきりSaiTaMa大作戦」と称した取り組みを進めている。公式サイトでは、食材を使い切る調理法や小盛り・ハーフサイズをメニュー展開する飲食店を紹介。料理の提供が多い宴会でも食べきるための秘策を提案している。

 県の推計では、まだ食べられるのに捨てられてしまった食品ロスは県内で年間35万~54万トン発生。大部分が生ごみとして処理され、焼却灰が最終処分場に埋め立てられる。このままのペースで食品ロスが発生すると、今後30年で県の最終処分場の容量を超えると試算されている。

 これらを背景に、県は平成24年以降、食品の量り売りやばら売りを行う小売店や、食べ残しがない場合に料金を割り引くレストランなど、食品ロス削減に取り組む14店舗を「彩の国エコぐるめ協力店」に認定している。

 さらに、内閣府や消費者庁など6府省庁が25年に始めた「食品ロス削減国民運動(NO-FOODLOSSプロジェクト)」を受け、今年7月から「食べきり大作戦」を展開。食べ残しが飲食店よりも約5倍多いとされる宴会での食べ残しを防ぐため、終了前の15分間は料理をゆっくり楽しむ「食べきりタイム」に設定することなどを呼びかけている。

 9月には、交流サイトのフェイスブックにも食べきり大作戦の公式ページを開設。賛同を示す「いいね!」の件数は約60件にとどまっているが、県の取り組みやイベントを積極的に発信していく方針だという。

 県資源循環推進課の担当者は「食べ残しは処分にも費用がかかる。今後、食品ロスの削減量を具体的に示すなどして、県民の意識向上につなげていきたい」としている。

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