リケメン記者の落書き帳

男も産める? スウェーデンで子宮移植出産の衝撃

 「ただし、大きな問題が2つある」と研究者は指摘した。

 「1つ目は、ホルモンのコントロールをどうするかという問題だ」。臓器をつなぎさえすれば機能まで期待できるというのは甘い考えだ。

 ホルモンとは、細胞が特定の働きを始めるようスイッチをオン・オフする生理活性物質。脳や卵巣など他の部位から適切なタイミングで分泌され、循環する血液を通じて届けられる。

 出産までには、たくさんのホルモンが子宮やその他の臓器をコントロールする。まずは、精子と卵子が受精してできた受精卵を着床させなければならないが、女性では毎月、卵巣の黄体からプロゲステロンが分泌されて子宮に受精卵を包むための子宮内膜が作られ、着床しなければプロゲステロンが減少してはがれるというサイクルを繰り返している。

 一方、着床すれば、直ちに子宮内膜の絨毛細胞からhCG(絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが作られ、黄体がさらにプロゲステロンなどのホルモンを産出し、子宮内膜をさらに厚くさせて妊娠を支えられるように胎盤へと成長する。妊娠4週目からhCGが減少し始めると、胎盤よりヒト胎盤性ラクトーゲン(hPL)分泌が始まり、母体での糖や脂質の代謝を促す-といった具合だ。

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