本紙前ソウル支局長起訴

韓国は「幼稚」 軍事政権下と体質変らず RKBの元ソウル特派員、沈黙破る

 当局の意に沿わない記者の事実上の国外追放だったと今でも思っています。

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 韓国当局が報道に神経質になる理由は、北朝鮮への意識があったのだと思います。

 日本で放映すると、当然、北朝鮮にも伝わります。街の隅々まで映されると、「韓国社会は遅れている」というプロパガンダに使われる恐れがあり、それを避けたかったのでしょう。

 もう一つ。当時、金大中(キム・デジュン)氏と親しかったことも原因でしょう。

 金氏とは、私が特派員になる前から、民主化活動の取材を通じて面識がありました。

 金氏は当時、南アフリカのマンデラ氏、フィリピンの(コラソン)アキノ氏と並び、世界三大反権力者と呼ばれていました。全政権発足直後に死刑判決を受け、米国に亡命し、私がソウル特派員だった85年に帰国したのです。

 当局は通信傍受もしています。金氏に取材のアポイントを取ると翌朝には、KCIA職員が支局を訪れ「明日、行くみたいだね」といわれる始末です。

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