ビジネスの裏側

「マッチャ、マッチャ」と訪日外国人が大人買い…免税対象拡大で抹茶菓子市場は右肩上がり

 同様に、江崎グリコのポッキーやコロンも人気が高まっている。大阪・難波にある「ぐりこ・や道頓堀店」では、抹茶味のシリーズを求めて中国人の団体客が目立つ。「食べ歩き用に1個、おみやげ用に10個入りの段ボール箱がよく売れる」(広報)ため、客単価は1万円以上になることも珍しくない。

 「お菓子のデパートよしや四条河原町店」(京都市下京区)でも約10種類の抹茶菓子を販売。「海外の団体客が12個入りを箱買いすることも多い。日本ならではの菓子を買うことが、観光コースのひとつになっているようだ」(松本隆治店長)と話す。

レア感が人気の秘密

 ネスレと江崎グリコは海外に広く販売網を展開しており、キットカットやポッキーは多くの外国人にとってなじみ深い商品だ。これほど売れに売れているのは世界ブランドにおける日本限定のご当地品であり、「信頼度とレア感を兼ね備えた商品だから」(ネスレ日本)といえそうだ。

 こうなると「抹茶味」を一時のブームで終わらせるのはもったいない。外国人観光客の需要を取り込み、ブームの波をさらに広げようと、各社は拡販に乗り出している。

 ネスレ日本は成田空港や関西国際空港など国内主要空港内にある免税店で、20年に発売した「宇治抹茶」に加え、22年に桜の香りを加えた「桜抹茶」を投入。店頭での商品案内や外国人向け情報誌への掲載などで売り込みを強化している。

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