川内原発

「質問させろ」「再稼働は中止せよ」怒号飛び交う地元説明会 警官配置、1000人参加の会場は異様な雰囲気

 続いて質問に立った人は、「テロなど想像できない事態への対処はどうするのか」との問いに、市村管理官が「どんなに努力をしても絶対に事故が起こりえないとはいえない。どうしてもリスクは残る」と答えると、会場は一瞬ざわめいた。

 7人の質問で、再稼働賛成派は1人。この男性が「きょうの詳細な説明で、疑問が払拭された。安全性は担保されたと思う」と発言すると、会場から大きな拍手が湧いたことから、再稼働賛成派も多数いることがうかがえた。

 質疑時間は当初の予定より30分近く延長しても、手を挙げる人がやまず、結局、司会が「時間が大幅に過ぎているので」と会を打ち切ると、「質問させろ」などの声が飛び交った。

 最前列には鹿児島県の伊藤祐一郎知事の姿も見られた。終了後、記者団が取材を要請したが、無言で会場を後にした。知事は後に「重大事故の発生を想定した対策など、川内原発にかかわる新基準適合性審査結果について、説明がなされたと理解している」とのコメントを広報を通して配布した。

 薩摩川内市の岩切秀雄市長も「参加者からさまざまな質問があり、さらに川内原発の安全性について理解が進んだと考える。再稼働に関しては、今後、市議会の議論を踏まえて判断したい」とコメント。唯一、記者団の取材に応じた規制庁の市村管理官は「大変な熱気でいろいろな質問をいただいた。時間がもっとあれば、もう少し基本的な考え方を説明したかった。理解を得たかどうかは参加者の判断で、批判はあると思うので、(説明の仕方を)改善したい」と述べた。

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