川内原発

「質問させろ」「再稼働は中止せよ」怒号飛び交う地元説明会 警官配置、1000人参加の会場は異様な雰囲気

 最も再稼働が近いとされる九州電力川内(せんだい)原発の地元説明会が9日、始まった。会場となった鹿児島県薩摩川内市の川内文化ホール前には、再稼働反対派が多数集まり、「原発は廃炉」「再稼働はさせない」などのシュプレヒコールを叫んだ。トラブルを警戒して、会場内外に警官や警備員が配置されるなど、異様な雰囲気だった。説明会では質疑応答もあったが、途中で打ち切られ、怒号も飛び交う消化不良な内容に。川内原発の地元同意は得られるのか。首長は難しい判断を迫られる

 会場にぎっしり埋まった約千人の参加者。報道機関は、英国の経済誌やドイツの国営放送など海外も含めて、約120人が集まった。女子アナウンサーが司会し進行する中、穏やかな幕開けだった。

 初めに、原子力規制庁の市村知也安全規制管理官が約50分間、スライドを使って、川内原発の地震や津波などへの対策が新基準に適合していることを説明した。周辺火山の影響については「御嶽山よりもはるかに大きな噴火が起こることも想定できている」とし、被害を受ける可能性は小さいとの見方を示した。

 この間、参加者から私語が聞かれることはなく、真剣な様子が見て取れた。会場の雰囲気ががらりと変わったのは、質問時間に移ったときだ。

 「福島の事故の検証もなく、再発防止の保証もない。再稼働は中止せよ」

 口火を切った70代くらいの白髪の男性は怒りをあらわにこう語った。

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