新潟県中越地震から10年、神戸で「復興の軌跡展」

 今月23日に発生から10年を迎える新潟県中越地震被災地の復興の道のりを振り返るパネル展「新潟県中越大震災 復興の軌跡展~わたしたちが伝えたいこと、残したいこと~」が、人と防災未来センター(神戸市中央区)で開催されている。13日まで。

 中越地震は、平成16年10月23日に発生。同県中越地方の山間部などで大規模な地滑りや土砂崩れなどが起き、68人が犠牲になるなど大きな被害を出した。

 パネル展は、震災の継承活動などに取り組んでいる「中越メモリアル回廊推進協議会」(同県長岡市など)が企画。来年1月に阪神大震災が20年を迎えることなどに合わせ、同センターに持ちかけて実現した。

 会場には、震災被害や復興の様子などの写真パネル45点を展示。民家を飲み込む土砂災害や地震で脱線した上越新幹線などのほか、震災後、「協創恢興」の合言葉のもと、住民らが地域間交流を行ったり、被災地を盛り上げていくために復活させた伝統行事「東山五人杵搗き餅」の様子などを紹介している。

 また、震災復興にかかわった語り部や地元住民ら10人のメッセージも顔写真付きで掲示。震災後、被災地の複数地域が集まって開催している盆踊り大会などの記録映像も上映されている。

 訪れた神戸市西区の大学教員、相良二朗さん(60)は「もう10年たったのかという印象。遠くにいると忘れがちになるが、災害はいつどこで起きるか分からない。多くの犠牲の上に教訓があることを忘れずにいたい」と話した。