ほかにもパンツ1枚で周辺をうろついたり、路上で寝転んだり、部屋のベランダから大声で叫んだり…。小学生の女児を追いかけることもあった。〝奇行〟が目立ち、住民の間では「変な人がいる」とうわさになっていた。
兵庫県警によると、25年8月以降、110番を約260回繰り返していたことも判明している。意味不明なものが多く、プロ野球の結果を尋ねる電話など大半が緊急性のない内容。警察官が十数回出動させられていた。逮捕された9月も3回、110番しているが、女児が行方不明になった11日以降はない。
女児の遺体が見つかる2日前、「アオキ」という偽名で知人と兵庫区の教会へ行った。牧師が礼拝の際に「罪には必ず裁きがある」と話すと、手を震わせていた。提供された食事もほとんど食べず、牧師が「アルコール依存なのか」と尋ねたところ、君野容疑者は「はい」と静かに答えたという。
事件の真相は解明されるだろうか。