大阪・中之島エリアで屋根のないクルーズ船に乗り、川沿いのライトアップされた橋やビルの夜景とともに食事も楽しめるナイトクルーズ「リバーボートダイニング リパリウス」が、大阪・北浜東の「ふれあいの岸辺」を発着点に運航を始めた。都市開発で変わる中之島エリアの魅力を発信し、観光資源として定着させるのが狙い。船上で誕生日会を開く若者グループもいて、早くも人気を集めている。 (西山保子)
中之島エリアは、平成20年に京阪中之島線が開業。21年以降は水都・大阪を再生させるイベントも開催されている。中之島公園が再整備されたほか、土佐堀川沿いの飲食店に川床を常設する「北浜テラス」の店舗も増えている。
土佐堀川などでは橋のライトアップをはじめ、オフィスビルやレストランの出店も増えており、夜景を美しく彩っている。
その魅力を発信するため、一般社団法人・水都大阪パートナーズがナイトクルーズの運航を企画した。
コースは、ふれあいの岸辺を出発し、北浜テラスや、市中央公会堂のある中之島公園などを経由して下流へ。市役所南側の土佐堀川を折り返し、上流にある大阪城北側の第二寝屋川までさかのぼる。
途中、ライトアップされた大阪城や市中央公会堂のほか、船からしか見ることのできない天満橋下側の星型のライトアップ(ラッキースター)も見学できる。
船の速度は通常よりも遅めで、ゆっくりと夜景が楽しめる。
一方、料理は北浜東のフランス料理店「ルポンドシエル」のシェフが、ピクニックをイメージしたお弁当箱のコース料理を提供。ひとくちステーキや鴨のローストをはじめ、サラダやパン、中之島のバラ園をテーマにしたバラの香るムース「中之島のくちづけ」も用意している。
水都大阪パートナーズのプロデューサー、泉英明さんは「陸からは見えにくい水辺の夜景を楽しんでほしい。来年は春から秋までのシーズンに運航したい」と話している。
11月2日まで、木・金・土曜を中心に運航する。時間は午後7時~8時半。料金は1人あたり8900円(飲み物代は別)。10~13日はふれあいの岸辺で、ルポンドシエルの「炭焼きフレンチ」をテーマにした料理を提供する「ガーデンテラス・リパリウス」もオープンする。
問い合わせはインプリージョン(電)06・6624・8555。