衝撃事件の核心

東京都水道局OBが入手した「究極の秘密」 わずか2万円の上乗せで工事落札 現職が気を使う裏の顔とは…

 なぜ、6年前に退職したOBが入札情報という「究極の秘密」を手に入れられたのか-。東京都水道局発注の工事で、最低制限価格を不正に入手して落札したとして、元都水道局主任でコンサルタント会社社長、関根敏彦容疑者(66)=埼玉県朝霞市=ら2人が9月18日、公契約関係競売入札妨害容疑で警視庁に逮捕された。わが物顔で古巣に出入りし、金銭の見返りなしに機密情報を聞き出していた関根容疑者。落札価格はわずか2万円を上乗せしただけだった。現役の職員が特別に気を使わざるを得なかったOBの裏の顔とは…。(太田明広、五十嵐一)

コンサル料240万円に成功報酬140万円…現職係長「OBの影響力」

 「価格教えてよ」

 白いあごひげを蓄え、メガネ姿の関根容疑者は目の前にいる40代の男性係長にこう頼むと、あっさりと必要な情報を手に入れた。平成25年2月、文京区にある都水道局水運用センターでのこと。関根容疑者にとって元の職場に顔を出すことに何の躊躇(ちゅうちょ)もなかった。

 手に入れたのは、都水道局が指名競争入札で発注した配水管工事の最低制限価格。予定価格は公表されていたが、公表されていない最低制限価格を下回ると失格になるため、入札を希望する業者にとってはのどから手が出るほどほしい。

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