衝撃事件の核心

東京都水道局OBが入手した「究極の秘密」 わずか2万円の上乗せで工事落札 現職が気を使う裏の顔とは…

 その価格は、関根容疑者がコンサルタント契約を結んでいた電気通信工事会社「トキワシステム」(茨城県日立市)社長、緑川克行容疑者(63)=同容疑で逮捕=に電話で伝えられた。緑川容疑者は翌3月、6社が参加した入札で約9600万円で落札。最低制限価格との差は約2万2千円だった。

 関根容疑者は緑川容疑者から年間240万円のコンサル料をもらっていたが、今回の成功報酬として、落札価格の1・5%に当たる約140万円を受け取ったという。

 入札に不正があったという情報を入手した警視庁捜査2課が捜査に着手し、関根、緑川両容疑者を逮捕した。捜査2課によると、緑川容疑者は「関根容疑者から金額を教えてもらい、落札できた」と容疑を認める一方、関根容疑者は「全て嘘だ」と否認している。

 捜査2課は価格を漏らした男性係長からも任意で事情聴取しており、容疑が固まり次第、同容疑で書類送検する方針。男性係長は任意聴取にこう説明しているという。

 「関根容疑者はOBとして影響力があり、価格を話さざるを得なかった」

労組支部のナンバー2、同じ部署で長年勤務…「子分がたくさん」

 都によると、関根容疑者は昭和41年に入庁後、ほぼ一貫して水運用センターで勤務し、平成20年3月に主任で定年退職した。一見、OBになっても影響力を行使できるほどの地位には思えないが、関根容疑者が約30年以上にわたって労働組合で活動していたことに意味があった。

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