サイバー犯罪研究へ警視庁に特別組織、全国初、19人で発足

 悪質・巧妙化するサイバー犯罪に対処するため、警視庁は1日、サイバー犯罪の研究に特化した全国初の組織「ネットワーク捜査指導室」を発足させ、発足式を行った。

 民間などでIT関連の職歴があり、ハッカー並みの知識をもつ特別捜査官ら19人が専従で捜査力の向上を図り、捜査部門を支援する。同指導室は、ネットバンキングの不正送金ウイルスの解析などを担当する分析係▽最新ウイルスの動向やビッグデータ解析方法の開発など最新の捜査手法を研究する技術調査係▽サイバー犯罪の捜査について、初心者の教育から専門家のスキルアップまでを担う技術指導係-に分かれる。

 室長には特別捜査官出身の平川敏久警視が就任。パソコン100台以上に特殊なネットワーク環境も備えた江東区内のビルのワンフロアを借り切り、スーパーコンピューターの導入も検討している。

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