採石業者が土砂放置 住民、公害調停を申請 岡山

 住宅地に隣接する採石業者が土砂を放置し、河川の氾濫(はんらん)などを引き起こしているとして、地元住民らが30日、岡山市北区御津の「御津採石工業所」(横川喜久雄代表)と同市を相手取り、土砂の撤去などを求める公害調停を県公害審査会に申請した。住民側は「放置すれば、広島市のような土砂災害が起きる可能性が高い」と主張している。

 調停申請書などによると、同社は岡山市の認可を受けて砕石を採取。約4年前から、泥で河川が濁る事態が頻繁に起き、住民が調査したところ、同社の敷地から不要な土砂が近くの熊谷川河川敷に高さ1メートル以上、長さ数キロにわたって崩落していることが判明した。一部が川をせき止め、氾濫が多発して畑が埋没するなどしていたという。

 地元の矢原町内会は同社に改善を求め、岡山市に対して撤去命令を出すなど対策を求めたが、いずれも不十分だとして、住民約300人の総意で調停申請に踏み切った。「同社には防護策、岡山市には採石法にもとづく緊急措置命令を出してほしい」としている。

 岡山市河川港湾課は「河川利用については、適切に行政指導している。今後の方針は内容を精査してから考える」とした。

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