拉致再調査 33年前追いかけられた体験、島根・益田の女性証言

 島根県の特定失踪者問題解決などに取り組む「東アジアネットワーク」は、33年前に同県益田市の海岸で北朝鮮の工作員とみられる男と遭遇したという同市の女性(42)の証言を得たと公表。29日、女性が松江市内で取材に応じ、「思い出すとぞっとする」と振り返った。

 女性によると、小学校3年生だった昭和56年7月頃、益田市の海岸で友人と遊んでいるとき、接岸した木造船に乗った男2人と遭遇。うち1人が木の棒を持って追いかけてきたので逃げ、被害はなかった。

 女性は「男は意味不明な言葉を発し、作業服のような服」と証言。追いかけてきたのは、20代くらいの身長約160センチの男で、女性は7年後も、益田駅前でその男を見たという。

 この日は女性の証言をもとに元高校美術教師、野々村直通さん(62)が男の似顔絵を作成。女性は「目に特徴があった。この絵にそっくり」と話し、「拉致問題に関心を持ってほしい」と呼びかけた。

 女性が男を見た場所近くの海岸では、東アジアネットワークなどが昭和50年代に工作員が上陸の目印にしたとみられる岩場を確認。これを報道で知った女性が、昭和48年に益田市で行方不明になった益田ひろみさん(62)=失踪当時(20)=の情報収集を進める「益田ひろみさんをさがす会」に情報を提供した。

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