カラコンによる眼障害 酸素不足が原因、最悪失明

 ◆自覚症状出にくい

 酸素が不足すると角膜の防御機能が低下、角膜上皮が浮腫を起こし細胞が脱落する。この状態が長期に続くと、角膜内皮細胞が死んで数が減少したり、角膜に新生血管が入り混濁を起こしたりする。

 角膜内皮細胞は再生しないため、細胞が死ぬと死んだ細胞の隣の細胞がその場所を埋めるようになり、一つ一つの細胞が大きくなっていく。角膜内皮細胞が少ないと白内障などの手術を受けるときにリスクが高くなるが、細胞の数が減っても痛みなどの自覚症状はない。

 角膜の防御機能低下で感染性の角膜炎や、より重篤な角膜潰瘍となるケースも多い。これらは角膜に微生物が感染し増殖している状態で、微生物の種類によっては失明にいたることもある。角膜潰瘍となって初めて眼科を受診する人も少なくないが、ほとんどが10代から20代の若い女性でインターネットや雑貨店でカラコンを購入、医師の処方を受けずに使い続けていた。

 カラコンに限らず、CLは使用前に装用しても良い目の状態かどうか眼科医の診察を受ける必要がある。また、適切に目にフィットしているかは使い続けないと分からないこともあり、眼科医による定期的なチェックも欠かせない。

 月山医長は「目の表面の傷や角膜の新生血管侵入などは自覚症状が出にくいことが多く、自分では判断できない。CL利用者は定期検査をするとともに、少しでも異常を感じたら眼科を受診してほしい」と呼びかけている。

                  ◇