捜査空から支え40年 千葉県警航空隊、全国平均の4倍1151時間飛行

 成田空港を拠点に県民の安全を空から守る県警航空隊が、18日に発足40周年を迎えた。本県は広大な面積に加え、人口の多い京葉東葛地域を抱えて事件や事故が多いこともあり、昨年の飛行時間は1151時間を越え、各都道府県警の平均(約300時間)の4倍近くにもなっている。長年にわたり、事件解決や災害時の救出活動などに果たしてきた功績は大きい。(山本浩輔)

 航空隊は昭和49年9月18日、自衛隊員をパイロットとして県警に採用し、海上自衛隊下総基地内にヘリコプター1機、4人の隊員で発足。53年に成田空港が開港すると、翌年同地に移転した。現在は3機のヘリと、県警生え抜きのパイロット9人を含む隊員20人がいる。

 時速300キロを越える最高速度を誇る機体もあり、最も遠い館山まで20~30分ほどで到着する。「千葉は山が少ないため、操縦がしやすい」と話すのは、自身もパイロットを務める西郡辰雄隊長(50)だ。しかし、県内の空は、成田、羽田、茨城の3空港の管制区・管制圏が広がり、各自衛隊基地もあるため、飛べる場所が非常に限られているという悩みもある。

 通常業務は、空港警備に加え、県内各地のパトロールなど。県警各部署からの要請も多く、犯罪の温床ともいわれる車の解体施設「ヤード」の監視や、行方不明になった高齢者の捜索、要人警護、災害対応など活動は多岐にわたる。昨年11月に市川で発生した女性刺殺事件では、早朝、ヘリに捜査員を乗せて容疑者の男がフェリーで向かった八丈島に先回りし、逮捕に貢献した。

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