新大型客船、神戸・那覇など6カ所寄港 高い経済効果に期待 

 乗客定員約4200人の大型の新造クルーズ船が来年、アジアに投入され、神戸や広島など日本の6カ所の港に立ち寄ることが14日、わかった。日本に寄港する客船では最大となる。日本で船旅といえば富裕層の娯楽のイメージが強いが、外国客船の比較的手軽な価格のツアーの登場で、アジアでクルーズ人口が増加。港を持つ自治体は、大型客船の寄港による経済効果を狙って誘致合戦を展開している。

 ■最大更新、ビッグな16万トン超

 寄港するのは、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル(米・マイアミ市)のクァンタム・オブ・ザ・シーズ。大きさは16万7800トン、全長348メートル。船上でスカイダイビングを疑似体験できる施設などを備えている。

 これまでに日本に寄港した最大の客船は英籍のクイーン・メリー2の14万8500トン、2600人。定員でみれば、同社のボイジャー・オブ・ザ・シーズ(13万7200トン)が3110人で最多だが、「クァンタム」が寄港すれば大きさ、乗客定員数とも更新することになる。同船はドイツで現在、建造中。11月に処女航海を行い、来年7月に中国・上海を母港としてツアーが組まれる。

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