駿河屋の負債総額9億4000万円 有田の会社会長が資産落札 和歌山

 今年6月に破産手続きを開始した老舗和菓子メーカー「駿河屋」の初めての債権者集会が8日、和歌山地裁で開かれた。参加者によると、清水衛元社長が約40人の債権者を前に「申し訳ありません」と謝罪したという。また、破産管財人の説明では、負債総額は約9億4千万円にのぼり、工場などの資産は、競売で3億1700万円で落札されたという。

 債権者集会は、約1時間半にわたり非公開で実施。破産管財人の阪本康文弁護士らによる説明では、今年7月の工場などの買い受け企業を決める競売入札には6件の応札があり、医薬部外品製造販売会社「三和インセクティサイド」(有田市)会長、田中源一郎氏が落札したという。

 駿河屋の資産については、現在までに90%以上の換価業務が終了。元従業員ら対象者には退職金の一部が支払われるが、一般債権者への配当はないという。

 また、破産開始時に駿河屋が保有していた菓子の木型など歴史的価値がある資料計2368点については、一時的に和歌山市立博物館に寄託されている。

会員限定記事会員サービス詳細