ふるさとを語ろう 九州・山口財界人国記

ユナイテッドアローズ社長 竹田光広さん 素晴らしい出会い 人生を導く

 そんなときに出会ったのが英語の野田先生。授業では米軍基地での勤務に基づく異国文化の素晴らしさを語られ、海外への憧れが募っていきました。また、住友商事に勤める姉から仕事内容を聞き、大学卒業後は総合商社へという意思を固めたのです。当時、総合商社への就職は国立大学が有利だったので、私立は見向きもしませんでした。

 共通一次試験の結果を踏まえ長崎、大分、山口大の経済学部が受験先の候補になりました。当時、大分県の平松守彦知事が一村一品運動やIT(情報技術)系企業の誘致に力を入れており、先進性に興味を抱いて大分大学に進学します。

 ところが、都会だった福岡とのギャップが大きく、5月病になりました。別の大学を受け直そうかと真剣に考えましたが、先輩が作ったウインドサーフィン愛好会に入部し、のめり込むようになって退学の危機は回避できました。学校、海、家庭教師のバイト、夜中の皿洗いと多忙な日々を送るようになります。

 ファッションにも凝るようになり、主にイタリアンカジュアルを取り扱う「TOSS・COMPANY(トス・カンパニー)」という店に足繁く通うようになります。私の人生に決定的な影響を与えたのが、社長兼店長であった西村偵紀さんです。人望があり、ファッションの知識が豊富。西村さんから、衣料の輸入には商社が深く介在していることを教えられ、ますます商社に興味を抱くようになりました。

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