リニア中央新幹線(東京-名古屋間)の新駅設置が決まった相模原市緑区にある市立北総合体育館で31日、流れ下る麺をリニアモーターカーになぞらえて世界一のスピードを目指す「流しそうめん世界大会~リニア麺で世界一に挑戦!~」(相模原青年会議所主催)が開かれた。大会では、流された麺が時速40キロを出して世界記録を更新し、集まった観客から大きな歓声が上がった。
同会議所によると、記録挑戦に向けて麺は名古屋市の会社に特注し、表面のぬめりを抑えて摩擦が少ないリニア麺を使用。高圧洗浄機とくみ上げ用ポンプを組み合わせた装置から噴き出す水流に乗せて次々と流した。
当初の目標は、リニアモーターカーの速度の10分の1となる時速50キロ。結果的には40キロが限界だったが、それでも昨年京都府で記録された36キロを追い抜いた。同府から駆けつけた「世界流しそうめん協会」の上田悠貴会長(28)は、「(そうめん台は)竹の代わりにプラスチックを使ったので、麺の滑りが良かったのでは」と分析した。
記録更新を間近で見守った同区の小学5年、加納幸太朗君(10)は「すごく速かった。そうめんは好きだけど、自分だったら取れないと思う」と目を輝かせていた。