モモ、ブドウの収穫最盛期 山梨・みさかフルーツ街道

 日よけのブドウ棚の下で観光客が大玉のモモを選んでいる。果樹産地、山梨県笛吹市御坂町の農家直営観光農園での一コマだ。2月に記録的大雪が産地を襲った。ブドウ栽培用ハウスのほとんどが倒壊する被害が出たが、農家に気落ちしている暇はない。露地もののモモ、ブドウが収穫の盛期を迎え、市場出荷や直営農園での観光客対応に追われている。

 御坂町成田から県道311号で御坂峠に向かい、上黒駒地区までの「みさかフルーツ街道」と呼ばれる2.5キロ間に季節限定で約30軒の観光農園が営業している。途中の尾山地区にある「岩田フルーツ農園」に無理を承知で取材を願った。主人の岩田弘司さん(60)は快く応じてくれた。

 ブドウ棚下には「静岡」「品川」などの県外ナンバーの車が並ぶ。直営農園に立ち寄ると「どうぞ」と皿に載った丸ごとのモモがナイフととも客の前に。味見をしてくれとの生産者の心意気だろうか。静岡県熱海市から訪れた初老の女性は「何でも取りたてはおいしくないんだけど、モモだけは別格。硬いのにみずみずしくて、おいしいの」。言葉少なめにモモを頬張った。

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