「海なし栃木」大昔は海の底!? クジラ化石など300点

 1千万年前の栃木はほとんどが海の底-。那須野が原博物館(那須塩原市三島)で開かれている特別展「しるしるFOSSIL(フォッシル)-とちぎ化石発掘最前線」では、平成24年2月に宇都宮市の鬼怒川河川敷で見つかった「ナガスクジラ」の化石や出土したときの状態を再現した模型などが展示され、海なし県の現在とは全く違う大昔に思いをはせることができる。 (伊沢利幸)

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 同館によると、2300万~530万年前は県内の多くは海の底にあり、わずかに現在の八溝山地と足尾山地が島になっていた程度だという。当時の海に堆積した地層は県内に広く分布。宇都宮や鹿沼、塩谷、矢板、那須塩原などでは二枚貝や巻貝、ウニなどの化石が出土している。特に宇都宮市周辺からはタイなどの魚類やアシカの仲間、クジラなどの海にすむ哺乳類の化石も見つかっている。

 今回の展示は県内の化石を総合的に紹介する初の試みで、同館と県立博物館、佐野市葛生化石館の3館が協力。魚類、海生哺乳類、昆虫、植物など約300点の貴重な化石が展示されている。

 魚では宇都宮市大谷で発見されたソラスズメダイの仲間や那須塩原市金沢で出土したトチギババガレイの化石、県内では益子町と佐野市の2例だけというアンモナイトが貴重だ。

 9月28日まで。問い合わせは那須野が原博物館(電)0287・36・0949。

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