冷やしキュウリ食中毒「不衛生な環境」 静岡市、経路特定できず

 安倍川花火大会の露店で売られた冷やしキュウリを原因とする腸管出血性大腸菌O(オー)157の集団食中毒で、静岡市保健所は20日、「感染経路は特定できなかった」との調査結果を発表し、調査を終えた。だが、調理済みの冷やしキュウリが販売までの数時間、常温で保管されていた疑いがあり、市保健所では「厚生労働省が定めた漬物の衛生規範や管理運営基準を満たさない不衛生な環境だった」と認定した。

 市保健所が露店の店主(38)を含む調理者6人に行った聞き取り調査によると、6人はワゴン車内でキュウリを浅漬けに調理。2、3時間後に露店に運んで販売した。キュウリは氷で冷却したが、「車内で氷を入れた」とする店主と、「露店に運んでから氷で冷やした」とする調理者らの証言が食い違っている。

 また、6人は調理前に手を洗い、使い捨て手袋を使用したことは確認できたが、手洗い用消毒液やせっけんは使っていなかった。

 これらの結果を受けて、市保健所の加治正行所長は「厚労省が定めた基準を満たす調理は、車内の調理場では難しかった。不衛生な環境下にあったと考えられる」と述べた。6人のうち1人からO157が検出されたが、調理前に感染していたのか、現場で冷やしキュウリを食べて感染したのかは分かっていない。

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