【衝撃事件の核心】「豊田商事」上回る最悪被害「安愚楽牧場」、日本を詐欺天国にしてしまった農水省と消費者庁の罪(3/5ページ) - 産経ニュース

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衝撃事件の核心

「豊田商事」上回る最悪被害「安愚楽牧場」、日本を詐欺天国にしてしまった農水省と消費者庁の罪

 国賠訴訟のテーマはあくまで国の責任の追及。果たして国は安愚楽牧場に対し、破綻するまでどのように関与してきたのか。

 訴状や弁護団によると、実在しない金塊を販売して預かる「現物まがい商法」を展開した豊田商事事件(昭和60年)を機に特定商品預託法が成立。牛は同法の規制対象でなかったが、実在の牛が契約数より不足する悪質な和牛預託商法が平成9年、相次いで刑事事件化したことを受け、規制対象に「飼養牛」が追加された。この後、十数社あった和牛預託商法業者は次々に破綻した。

 安愚楽牧場も当時から牛が不足していたが、発覚することなく事業を継続。所管の農林水産省は19年12月、安愚楽牧場とともに最後まで事業を続けていた「ふるさと牧場」(東京都)に立ち入り調査し、1年間の業務停止処分とした。

 だが、安愚楽牧場の調査は21年1月まで遅れた。しかも、直営牧場牛の頭数が契約数より約9千頭も少ないことを把握したにもかかわらず、元役員による「データ処理上の単純ミス」などという説明をあっさり受け入れてしまった。