【衝撃事件の核心】「豊田商事」上回る最悪被害「安愚楽牧場」、日本を詐欺天国にしてしまった農水省と消費者庁の罪(2/5ページ) - 産経ニュース

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衝撃事件の核心

「豊田商事」上回る最悪被害「安愚楽牧場」、日本を詐欺天国にしてしまった農水省と消費者庁の罪

「私の耳番号はなかった」

 訴状などによると、安愚楽牧場のビジネスモデルは、出資者が牧場所有のメスの繁殖牛を購入してオーナーとなり、年1回産む子牛を買い取る名目で毎年3~8%を配当。契約終了時には繁殖牛を購入時と同額で買い戻すという仕組みだった。

 しかし、経営破綻して以降、ベールに包まれてきた実態が次々に明らかになる。消費者庁の調べでは、19年3月時点で繁殖牛の契約頭数は9万2023頭だったが、実際にいた牛は5万1428頭。破綻直前の23年3月時点では契約が9万7986頭に対し、実際にいたのは6万5572頭だった。

 さらに、オス牛やメスでも繁殖能力のない子牛を繁殖牛と偽って販売。トレーサビリティー法に基づく「個体識別番号」とは別に、独自の耳番号表示をして架空の繁殖牛を販売していた。

 既存の出資者に対する配当などは、新たな出資者への販売代金を充てていた。まさに「自転車操業」の状態で、破綻するのは必至の状況だった。

 「私の耳番号の牛はどこにもいなかった。これが詐欺でなくて何なのか」。会見の間、女性の怒りが収まることはなかった。

報告申し出を“拒否”

 一方、約450万円の損失があったという別の出資者は会見で「私たちは投資の失敗を国に償えと言っているのではない。国が消費者を守らず、放置した責任を問いたい」と言い切った。