ちばの自慢!食ストーリー

枝豆(野田市) 甘みの秘密は収穫にあり

 もちろん、夏本番の7、8月に向けた生産も行っている。同市の農家、勝田信夫さん(63)の畑には、お盆の出荷を待つ枝豆が一面に広がっていた。夏場の生産は天敵のカメムシに悩まされたり、温度の調節が難しかったりと、生半可な作業ではない。それでも、遠方から野田の枝豆を求め訪れる人たちのため、勝田さんは毎日汗を流しながら枝豆の世話をしている。「野田の枝豆をたくさんの人に食べてもらいたい」。地元の特産品を楽しんでもらおうと、枝豆農家らは努力を惜しまない。

 畑の中にたたずむ懐石料理店「かんざ」(同市目吹)では、畑で取れた自家製の新鮮な枝豆を使った料理が人気だ。特に7月限定で今年から始めたランチメニュー「枝豆御膳(ごぜん)」は、あまりの好評ぶりに8月中旬まで期間を延長。枝豆のすり流し汁や枝豆コロッケ、デザートには枝豆のタルトケーキなど、枝豆をふんだんに使った5品を楽しむことができる。女将(おかみ)の石原紀子さん(42)は「特産品を楽しんでもらおうと始めた。反響が大きくてうれしい」と感慨深げだ。

 「秋枝豆」の生産に力を入れる農家も増えている。秋枝豆は、10月に千葉カントリークラブ梅郷コース(同市)で開催される「第79回日本オープンゴルフ選手権競技」や、市の名産グルメを集めた11月の「NODA産FOODフェスタ」などで販売される予定だ。

 「食べてもらえば、野田の枝豆が一番おいしいと分かってもらえる」と関根さんは自信を見せる。まだまだ続く厳しい残暑。ビールのお供に、野田の枝豆はいかがだろうか。(中辻健太郎)

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