放置違反金滞納で差し押さえ車 千葉県警が競売に 25万円で落札

 県警交通指導課は8日、駐車違反をした車両の使用者(所有者)に課せられる「放置違反金」滞納者の車を差し押さえ、インターネットのオークション(競売)に出品し、落札者が決まったと発表した。こうした手続きで、違反者が車を手放すことになったのは県内では初めて。

 同課によると、滞納者は千葉市美浜区の40代の男性。平成22~25年に駐車違反8回を繰り返し、計15万3100円を滞納していた。通常は車両差し押さえの前に銀行口座などが差し押さえられるが、男性にはなかったという。

 今年1月に始まった長期滞納者の車両の差し押さえは3件目で、これまでの2件は出品前に違反金が支払われたためオークション出品には至らなかった。今回の男性は「カネがなかった」と話しているという。

 3万円から始まったオークションは3日間で延べ79件の入札があり、埼玉県の男性が25万3千円で落札。差し押さえ時にレッカー移動にかかった経費などを差し引いた約6万円は所有者だった男性に手渡される予定という。

 県内の放置違反金の滞納総額は3月末までで約2億6千万円(約1万8千件)だが、差し押さえの制度導入後の約3カ月で5千万円ほど減った。同課は「効果が少しずつ出ている。悪質な滞納者はまだいるため、引き続き取り組んでいく」と話した。

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