サザエ・アワビの密漁急増 検挙44人、県外者9割超 福井

 敦賀海上保安部管内(美浜町・常神岬-越前町・越前岬)で、サザエやアワビなど貝類の密漁が相次いでいる。敦賀海保によると今年7月末現在、密漁の検挙(書類送検)数は52件(44人)。過去2年間をはるかに上回るペースで推移している。検挙された44人については、9割以上(42人)が県外者だった。中には海水浴で密漁に手を染めてしまう人もいるという。

 敦賀海保によると、昨年一年間の検挙数は44件(34人)、同じく一昨年は46件(32人)だった。今年に関しては、すでに7月だけで36件(26人)を記録した。

 敦賀海保は、各漁業協同組合の要請で、陸上からのパトロール人員を1組から2組に増やすなど、取り締まりを強化した結果が件数増につながったとみている。

 一方、今年に入って検挙された44人の府県別割合では、滋賀15人(34%)、愛知11人(25%)、大阪8人(18%)、京都3人(7%)-と続く。福井は2人(4%)だった。

 その多くが転売目的とされる密漁者による犯行だが、海水浴客のモラルの低さも問題になっている。養殖中のサザエやアワビなどの稚貝を素潜りで盗むケースが多発しており、その場のバーベキューで食べる人もいるという。

 美浜町漁業協同組合の担当者は「『密漁禁止』の看板を設置しているが、効果はいまひとつ。漁業を生業としているわれわれからすれば、看過できない状況」と話す。

 密漁は漁業法違反(漁業権の侵害・20万円以下の罰金)などに問われる。敦賀海保は「レジャー感覚で密漁に及んでしまう海水浴客もいる。今後も漁業関係者らとの連携を図りながら、取り締まりを継続する」としている。

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