【北九州再興への選択 (中)】沈むものづくりの街 「市の工夫足りない」経済界から嘆き(5/5ページ) - 産経ニュース

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北九州再興への選択 (中)

沈むものづくりの街 「市の工夫足りない」経済界から嘆き

 かつて環境ビジネスに関わった市の元幹部は「北九州に海外から注文が来るのは、長年の取り組みで評判がよいからだ。だが、国際協力のレベルで、ビジネスまで発展できていない」と指摘する。

 なかなか浮上できない北九州経済。地元経済界は北橋市政への期待が大きかった分、不満もたまっているようだ。

 今月5日の北橋の政治資金パーティー。招待された北九州商工会議所会頭の利島康司のスピーチは、やや手厳しかった。

 「北九州は元気な街になろうとしている。でも、まだなっていない。よその街との競争に勝つための施策が必要だ。環境など話題はたくさんあるが、実際に『もうかってしようがない』という人は何人いるのか。これがないのが困るんです。もっともっと頑張っていただきたい!」

 前回選挙で北橋を支援した中堅企業の社長は、次は応援しないという。

 「福岡はあれだけ元気なのに、北九州の繁華街はあまりに寂しい。『緑の成長戦略』となどと、かっこいい理念は言いよるんですよ。でもビジネスとして結果が出ていない。商店街や中小企業への対策にも工夫がないんだよね」

 暗いニュースばかりが流れる北九州市だが、市内のメーカーによる製造品出荷額は、平成14年の1兆4千億円から、24年は1兆8千億円まで回復した。

 高い技術を持つ企業はまだまだ多い。企業努力に加え、市の効果的な支援策があれば、ものづくりの街は、輝きを取り戻すことができる。(敬称略)