水戸出身バレエダンサー・伊藤智美さん、ロシア国際コンクールで特別賞

 水戸市出身のプロバレエダンサー、伊藤智美(ともみ)さん(27)が今年、ロシアの著名な「マクシーモワ記念ロシア国際バレエコンクール」で特別賞を受賞した。15歳で単身ロシアに渡り、言葉の壁やけがを乗り越えて夢をかなえた伊藤さんは、「子供たちが、本場のバレエに触れられるような機会を作っていきたい」と話している。(緒方優子)

 バレエとの出会いは、3歳のとき。友達の発表会を見に行き、舞台の上の華やかな世界にうっとりし、美しい姿に憧れた。すぐに近所のバレエスクールに通い始め、中学に入る頃にはプロを意識するように。両親からも「本気なら、行ってきなさい」と背中を押され、中3の夏、ロシアの伝統校「国立モスクワ舞踊アカデミー」への入学を決めた。

ライバルが手助け

 モスクワ舞踊アカデミーでは当初、言葉が全く分からず、いつも分厚い辞書を抱えていた。生徒のレベルや指導方法も日本とは違い、「悔しくてその場で泣き出したこともあった」。そんなときに助けてくれたのは、ライバルであるはずのロシア人の同級生だった。言葉を丁寧に教えてくれ、「同じ目標を持つ仲間として、手をさしのべてくれた」。

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