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小学生2割が「自殺したい」の驚愕…自殺共和国といわれる韓国の特殊事情とは  

 大きな橋はしばしば自殺の名所などと、ささやかれる。今年6月、米西部サンフランシスコの観光名所、ゴールデンゲート・ブリッジ(金門橋)の下部に自殺を食い止めるための鉄製ケーブルでつくったネットを設置することが決まった。一方、韓国・ソウルの麻浦(マポ)大橋では自殺を防ぐ目的で標語が掲示されたが、自殺者は以前の6倍以上に増えたという。名所の位置づけが強められた結果、逆に自殺者を呼び込んだとの指摘もある。ただ、忘れてはならないのは、韓国が経済協力開発機構(OECD)加盟国中、自殺率が最も高いという現実だ。

(篠田丈晴)

金門橋の取り組みは韓国で通用するか…

 麻浦大橋は、ソウル市の中央を横切る大河「漢江(ハンガン)」にかかる橋のひとつで、全長約1・6キロに及ぶ。橋から川に飛び込む自殺者が後を絶たず、同市などは2012年9月、「悲しまないで」「人生で大切なのは速度ではなく、進む方向」など市民から寄せられた標語を欄干に掲げた。

 しかし、こうした取り組みが逆効果になった。韓国紙、朝鮮日報によると、13年の麻浦大橋での自殺者は93件にのぼり、12年の15件に比べ6倍以上に増えていた。そして「注目を集めたことによって、自殺の名所としての印象がさらに強まった。名所で自殺したいと考える人が増えたのではないか」との専門家の指摘を紹介している。確かに、麻浦大橋での標語の取り組みは数々の広告関連の賞を受賞し、注目を集めていたそうだ。

 だが、こうした「標語」などのソフトに頼って自殺防止を呼びかけることには限界もあるだろう。物理的な安全対策も必要だったのではないか。

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