夏の高校野球

埼玉大会 春日部共栄、猛打で甲子園切符

 第96回全国高校野球選手権埼玉大会は27日、県営大宮公園球場(さいたま市大宮区)で決勝戦が行われた。春の県大会で8強入りした春日部共栄が、夏の大会16年ぶりの公立校県代表を目指したBシード市川越を下し、9年ぶり5回目の甲子園出場を決めた。両校は昨年秋の県大会で対戦し、0-1で春日部共栄が敗れていた。本多利治監督が「秋の敗北を受け、攻守をバランスよく磨いてきた」と話すように、苦い経験を糧にし、結果に結びつけた。本大会は8月9日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。

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 ■次にかなえる夢は「全国制覇」 春日部共栄 原田寛樹三塁手

 七回2死満塁の好機をものにできず「悔しかった。次こそ」と臨んだ八回。市川越のエース上條将希のスライダーを捉えると打球は右中間を破った。2点を加える三塁打に、塁上で大きなガッツポーズを決めた。

 「絶対にこのチームでプレーするんだ」。そう思ったのは小学3年生のとき。少年野球チームのコーチをしていた父・祐司さん(46)と見た春日部共栄の練習試合で、斉藤彰吾(現埼玉西武ライオンズ)の本塁打に感激した。中学では練習で疲れた体を引きずりながら学習塾に通い、志望校に見事合格する。

 入学直後から長打力には定評があったが、4番に固定されたのは春の大会からだ。本多利治監督は「優しすぎる性格。4番の重圧で精神的に成長してもらいたかった」と話す。結果は期待通りだった。

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