国会でも4月の衆院環境委員会で篠原孝議員(民主党)と百瀬智之議員(日本維新の会)が日本へのオオカミ再導入を促す質問を行った。両議員とも獣害の多い長野県の出身だ。
丸山さんによるとカモシカもシカによって圧迫されているという。唐の詩人杜甫は「国破れて山河在り/城春にして草木深し」と詠んだが、草木が失われ、山河さえ危うくなりつつあるのが日本列島の現状だ。
オオカミ再導入には人食いオオカミという架空のリスクが障壁になっているという。
まずは、オオカミを悪者視する「赤頭巾ちゃん症候群」の社会セラピーが必要らしい。(長辻象平)