水戸農地転用贈収賄 農業委員ら2人追起訴 地域と密接、構造的問題

 水戸市で農地転用をめぐり市農業委員ら6人が逮捕された事件で、水戸地検は15日、収賄罪で、同市青柳町の市農業委員、本田幸雄被告(79)=農地法違反罪で起訴=を、贈賄罪で同市吉沢町の無職、戸張雅人被告(40)=同=をそれぞれ追起訴した。事件では、法令違反を是正するはずの農業委員会が機能していなかったことも浮き彫りとなり、問題を指摘する声も上がっている。

 起訴状によると、本田被告は平成24年10月~25年4月、水戸市河和田町の農地約4700平方メートルの転用を市農業委員会に申請する際、便宜を図る見返りなどとして4回にわたって戸張被告から現金計300万円を受け取ったとしている。

 この農地をめぐっては、当初から宅地として分譲する予定でありながら、資材置き場などとして転用を申請したとして、農地法違反容疑で両被告と別の農業委員を含む6人が逮捕された。農業委員会の笹沼恭一会長は、「個人が裏でやっていることまでは把握しきれない」としたが、当時の委員会の議事録によると、1人の委員から虚偽の申請を疑う声が上がっていたのにも関わらず、申請を許可していた。ある委員は、「自分が関係する土地の転用で、根回しするのはよくあること」と打ち明ける。

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