挿絵で振り返る「アキとカズ

(15)80億円をドブに捨てた「サハリン(樺太)残留韓国人」への支援

 (3)終戦後、朝鮮人だけを樺太に『置き去り』にしたのはソ連である。すでに冷戦下の東西対立が始まっており、ソ連は、アメリカ軍政下にある朝鮮半島の南部分(現在の韓国)への帰郷を許さなかった。日本人が引き揚げた後の樺太経営のための労働力に朝鮮人を充てる狙いもあっただろう。いずれにせよ、日本は当時、「占領下」にあり、米ソ間で昭和21年に結ばれた引き揚げ協定に口出しはできなかったのである。

 だが、政治問題、外交問題化したとき、日本政府はお家芸で幕引きを図ろうとする。事実でもなく、責任もないのに、謝罪し、「人道的見地」からの支援(つまりカネだ)によって丸く収めようとした。

 樺太に残されていた朝鮮人が韓国に帰るための旅費、韓国に永住帰国したときに住む高級アパートの建設。事情で樺太に残り続ける朝鮮人には、韓国の親類に面会するための旅費、ホテル機能もついた会館の建設、移動のためのマイクロバス…。まさしく、いたれりつくせりの手厚い支援は膨れに、膨れ上がって現在まで約80億円に上る。

 事実でもなく、責任もないのに、謝罪し、「人道的見地」からの支援によって丸く収めようとした-構図はそっくり「慰安婦問題」にもあてはまる。国民の血税をドブに捨てる国賊行為に他ならないではないか。以下次号へ続く。

(「アキとカズ」作者、喜多由浩)