「佐野藍」復活、地元有志ら挑む 栽培拡大、本格生産へ 栃木

 佐野市の有志による「佐野藍復活プロジェクト」=石田正巳代表(70)=が、佐野産の藍で藍染めに成功した。地元の藍産業は明治42(1909)年に途絶えており、105年ぶりの復活になる。今年から藍の栽培を拡大し、本格的な生産に取り組む。

 同市では江戸後期から藍の栽培や染料となる「すくも」の生産などが盛んで、足尾鉱毒事件の解決に奔走した田中正造も生産を奨励した。しかし明治後期以降、輸入の化学染料の普及などで廃れたとされる。

 同プロジェクトは平成24年秋、「佐野藍で地域の活性化を図ろう」と結成された。会員は現在、同市の藍染め職人、大川公一さん(63)をはじめ約20人。

 昨年春、会員宅の畑などで藍の栽培に入り、夏以降、葉を収穫。葉を乾燥させた後、3カ月かけて発酵させ、すくも約15キロに仕上げた。今年6月には大川さんの工房で初染めが行われ、真っ白なハンカチが藍色に染まり、会員から歓声が上がった。大川さんは「染め上がりも良い」と太鼓判を押した。

 今年は会員らに広く呼びかけ作付面積を拡大、すくも500キロ以上を生産する予定という。石田代表は「会員の協力で順調に初染めまでこぎ着けた。地元の理解を得て事業を拡大したい」と話している。

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