「病気の高校生に学ぶ機会を」 女子高生が手紙「院内学級」制度実施へ 神奈川

 「病気の高校生にも学ぶ機会を」-。難病と闘う横須賀市の女子高生が黒岩祐治知事に宛てた手紙が、県教委の制度に一石を投じた。県教委は9日、長期入院中の県立高校生の学業サポートに向け、在籍校から病院に教諭を派遣する「院内学級」制度を始めると発表した。長期入院を余儀なくされている県立高の生徒は百数十人おり、夏休み明けには新制度が実施される見通しだ。

 「院内学級」制度では、20日以上の入院▽本人に学業継続の意志▽対面指導に耐えられる健康状態▽医師の許可-を条件に1週間当たり6コマを上限に教員・非常勤講師を派遣する。単位認定や進級については校長が判断する。県教委によると、同様の制度は大阪府に次ぎ2例目。

 制度実施に向けたきっかけとなったのが清泉女学院高(鎌倉市)3年の佐野雛子さん(17)が6月初旬に黒岩知事宛てに出した手紙だった。

 中学3年で消化器系の難病を発症した佐野さんは入退院を繰り返す中、義務教育の小中学生は病院内で教諭から学ぶ機会が与えられているにも関わらず、高校生には学ぶ機会がないことに憤りを感じ、筆を執ったという。手紙では「自習をしていても、自分1人では追いつくことができず、焦る一方だった」とつづり、「皆病気になりたくてなったわけではありません。人間は皆平等で、学ぶ機会も皆平等にある」と指摘し、「ぜひ県内にも院内高校をつくってほしい」と訴えた。

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