吉野山から高野山へ 「弘法大師の道」トレイルランに170人 和歌山

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年を記念して、吉野山・金峯山寺(奈良県吉野町)から高野山・金剛峯寺(高野町)に至る約56キロの「弘法大師の道」を走るトレイルラン「Kobo Trail 2014」が29日行われ、約170人の一般ランナーが険しい山道を駆け抜けた。

 トレイルランは舗装されていない山道を小型のリュックやベストに食料や水を携帯して走る競技。弘法大師・空海(774~835年)が若き日、吉野山から歩き高野山に至ったと伝わる道が5月末、「弘法大師の道」として再生されたことに合わせ、披露イベントとして両寺や奈良県、関係自治体でつくる実行委が主催した。

 コースは金峯山寺をスタートする55・7キロと奈良県天川村洞川からの42・4キロの2コース。舗装路はともに3割程度。金峯山寺を出発するコースは、標高360メートルのスタート地点から同1439メートルの大天井ケ岳まで約13キロを登ったあと、尾根伝いにアップダウンを繰り返しながら金剛峯寺に至る険しい道。実行委によると、長く人が通らず道なき道となっている部分もあるという。

 早朝6時に金峯山寺をスタートし、7時間34分03秒のタイムで1位でゴールした大阪府羽曳野市の市職員、青柳彰吾さん(33)は「厳しいコースだったが、吉野から高野山という普通の山を走るのではない特別な感慨があった。走り切って達成感があります」と笑顔で話した。

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